倒産の可能性が高い旅行会社はどこだ?各社の特性から見る経営安全度。

皆さんこんにちは、旅ねこです。

この記事では旅行会社の経営安全度について、現役旅行会社社員の私なりの視点で解説していきます。

コロナ禍からはや4年、2023年5月からはコロナ禍での緊急融資の金利支払いが始まり、2025年5月からは借りたお金の返済も開始されます。それらを支払う事が出来ない企業は市場から退場を余儀なくされる訳で、今後旅行代金を支払った旅行会社が倒産で旅行に行けなくなる、といった悲惨な状況を避けるための一助になればと思っています。

目次

旅行会社最新決算ニュース

2025年4月

観光庁発表、2月旅行業者取扱額

上位10社の中では、阪急交通社の2019年比89.5%が一番いい数値となっています。そしてKNT-CTホールディングスが68.9%とかなりの落ち込みが続いています。

阪急交通社は海外こそまだ他社同様回復が遅れていますが、国内が絶好調。確かにこの会社は他社と比べて社員に元気があり、女性の管理職も優秀な人がいる様ですし、旧態依然とした他社より人材面で粒が揃っている気がします。日本旅行も女性の支店長さんが優秀だった記憶がありますし、売り上げの回復力にはこの辺りの差が出ているのかも知れませんね。

KNT-CTホールディングスは、やはり企業不正の結果が大きく響いてきていますね。HISも不祥事があったので、これから業績に響いて来るかもしれませんが、逮捕者が出ているのと出ていないのでは大きく差がありますから、KNT-CTホールディングスは企業の存続を賭けた一年になっていきそうです。

2025年3月

※3月31日追記

HISと東武トップツアーズの決算がようやく発表されました。

HIS決算

87億1700万円の黒字が2024年10月期の決算でしたね。

雇用調整助成金の不適正受給(HIS)と不正受給(ナンバーワントラベル渋谷)による返還をした上でこれなら上々ですね。只、その他連結子会社の不正受給と不適正受給の返還額が今後労働局の判断により決まってきますので、2025年度もこれがある程度影響する事になりそうです。

東武トップツアーズ決算

16億500万円の黒字でした。

前年からは日本旅行と同様に大きく落としています。それでも日本旅行の約6割の売り上げに対して利益は7割と、悪くない決算ではあります。

尤も、2025年のベースアップは無しと、ここに来て息切れ感は否めませんね。

2025年は万博関連で業績は悪くなさそうですので、ここは暫くは安定した経営が続く優良企業と見てよさそうです。

※3月17日追記

観光庁発表、1月旅行業者取扱額

今回の発表で、結構惨憺たる旅行業界の現状が見えてきた気がします。

大手を中心に、コロナ禍で人員削減を行ってきた旅行業界ですので、2019年比で75%程度までは仕方ないかなと思うんですけど、対2019年比70%を切ってる企業がここまで多いのは衝撃的でしたね。

重要なのは売上より利益なんですが、売り上げがないと当然利益も出しようが無いですからね。

売上高が2019年比でずっと70%を切り続けると、会社規模を劇的に縮小しないと倒れちゃう可能性が高いと思いますので、大手でもそろそろヤバい雰囲気が出て来そうですね。

2月28日、日本旅行2024年12月期決算が発表されました。

22億円也。

前年の83億9300万円の約1/4ですね。

まあ、コロナに関わる受託事業が2024年3月末でほぼ終了しているんでこんなもんでしょう。

インバウンドへの言及が最初にありましたが、はっきり言って大手と言えどもインバウンドによる売り上げや利益への貢献度は僅かですので、先行きは暗いと思います。

2024年は公正取引に関する不適切事象で足を引っ張られた部分はありますが、コロナ禍後の団体旅行需要の減少を万博効果でどこまで打ち消せるかが2025年の勝負の分かれ所になりそうです。

東武トップツアーズも12月決算ですが、公正取引に関する不適切事象の影響は分社化していない分、全国で自治体入札に参加出来ていないでしょうから更に厳しいものとなるとなるだろうと予測しています。

※この記事も継続してきてかなりの分量になりましたので、古い記事を一部削除させて頂きました。

2024年12月

観光庁発表、10月旅行業者取扱額

遂に2019年の状態にほぼ戻ってきた企業が複数見られるようになってきました。

東武トップツアーズが2019年比で113.8%と大きく超え、阪急交通社が98.4%とほぼ元通り。

日本旅行と名鉄観光サービスも90%超えです。

KNT-CTやHISは80%を切ってて、僅かに残った自治体案件の利益で今年までは何とかなるかも知れませんが、かなりじり貧です。

HISが12月13日に決算発表予定だったんですが、子会社の不正疑惑のため延期となってますが、影響は軽微でしょう。只、コロナ禍以降不正が発覚してきたHISグループとKNT=CTホールディングスは、2025年度以降はかなり厳しい業績になると予想しています。

10月の売上は2024年度の状況を表している様に思いますが、今後各企業の決算が出てくるのを楽しみに待ちたいと思います。

2024年10月

10月30日追記

東武トップツアーズ第2四半期

当期純利益9億94百万円(前期比45億70百万円減)と、昨年までとは打って変わって他社同様低い利益水準ですね。

他社と比べると2019年比での売り上げ減は少ないんですが、これにはからくりがあります。

JTB始め大手はコロナ禍で社員数を大きく減らしましたが、東武だけは逆に社員を増やしてるんですよね。

ですので、他社より売り上げ減が少なくて好調、って見えるものの、実際には増やした社員が大して売り上げに貢献してなくて、人材にならず人手でしか無かった可能性があるってことです。

多くの企業が2019年比で売り上げを落としたままですが、一見好調に見える企業も下手をすると後半失速して第2四半期の利益を食っちゃって、年末決算で利益を落としてくる可能性もあるかなってのが、旅ねこの見立てです。

さて、12月には日本旅行と東武トップツアーズの決算がありますので、2月にはこの見立てが正しかったかが判明する事になるでしょう。

先ずは様子を見てみよう、ではありませんか。

追記までの記事

観光庁発表、8月旅行業者取扱額

全体的に2019年比で見ると良くないですね。東武>阪急>名鉄・・・くらいまでが、2019年比で80%を超えてて、まだいい方でしょうか(上位10社)。

只、利益はどこも2022年と2023年の良かった方の年と比べると落ち込む様な話が聞こえてますので、これからの年末・年度末決算は緩やかな下降線を辿りそうですね。※受託事業が殆ど受注できていなかったHISと阪急を除く。

しかし、ジャルパックとANA Xはこれからどうするんでしょうね?売り上げが半減してて、もはや役割を終えた感がありありなんですが、JR系の旅行会社が続々と店じまいを発表してる中、だらだらと存続させていくのか展望が見えないままになってますね。

鉄道系・航空系・農業系・新聞系、といった親会社ありきの経営は既に破綻してるとしか思えませんが、どこも親会社が親方日の丸的な旧体質の企業ばかりで、まともな判断力が無いのかなと思ってしまいます。

旅行業で食べてる他の旅行会社の邪魔にしかなってないなら、この辺で営業活動を終了させた方が業界全体の健全化に繋がるので、そろそろ自社(グループ)の仕事が過半数を占めていたり、親会社の席や部屋などの商品販売が販売商品の過半数を占めれば旅行業免許をはく奪する、といった法規制を作っては如何なものかと考えてしまいます。

2024年9月

9月14日追記

観光庁発表、7月旅行業者取扱額

ここまでと少し違った状況になって来てますので、一つ一つ見ていきましょう。

HISとkntが失速。

上位10社では独り勝ちだった東武トップツアーズが若干失速。

ジャルパックとANA Xが役割を終えたのかというレベルの縮小傾向がはっきりしてきました。元々親会社の航空会社のためだけに存在していたので、超縮小均衡となるのか。

農協観光、読売旅行はすさまじい縮み方ですが、グループ企業の仕事があるため廃業も自社の判断で出来ないんでしょうね。なんか先の無い状況で見てて寂しくなってきます💧

沖縄ツーリスト・・。よく生き残ってるな・・、って感じです。

中間決算概要

教授

KNT-CTホールディングスの第1四半期決算短信と、日本旅行の2024年度中間決算が発表されたので、見てみましょう。

KNT-CTホールディングス第1四半期決算短信

17億7千7百万円の純利益。昨年よりは少ないですが、これはかなりの好業績です。

日本旅行中間決算

7億9百万円の純利益。昨年より大幅減ですが、黒字ですね。

結局、問題起こした企業がそれに見合った罰則受けないんで、やったもん勝ちっていうのが今の日本の問題点な気がしますね・・。

2社とも自治体の受託業務が殆ど無くなったんでかなり利益が減ってますが、旅行業の利益がそもそも低すぎるんでこれでも割といい方だと思います。世の中の値上げ容認ムードに乗った値上げと、利益率の低い仕事を切り捨てていったのが奏功していますが、次の手を早く打てる企業が成長していくことになるでしょう。

2024年6月

観光庁発表、4月旅行業者取扱額

2024年度の旅行業界を占う最初の月の取扱額が発表されましたが、上位10社を見る限りかなり低調な滑り出しとなりました。

2019年度比で90%を超える企業が1社もないんですよ。ホテルなどを抱えるHISは今年度の決算予想で110億円の純利益を予想してますが、これはインバウンド効果でしょうから、日本の旅行業全体はなかり深刻な状況です。

只、宿泊施設の好調ぶりもここに来て地域差がはっきり出てきてリベンジ需要は終了してきてます。

引用:全日本ホテル連盟、2024年5月客室利用率速報値発表

データを見ても北海道と四国がかなり客室利用率が落ち込んでますね。

自治体の受託事業も底を尽きかけてますし、旅行事業以外に活路を見出そうとしている大手や準大手なども、この分野に先に進出している他業種の企業に中々競り勝てない様です。

借金を背負っている企業の多くが、今年から来年にかけてが勝負の年になりますので、5月~11月の売上でおおよその結果が見えてくるでしょう。

観光庁発表、2023年度主要旅行業者の旅行取扱状況年度総計

旅ねこ

ありゃ?どっかで売上高修正があったみたいで、売上高と順位変わっちゃってる。

売上高順位が5月時点で私が集計したものから、3位がKNT-CTホールディングス、4位がHIS。6位が東武トップツアーズ、7位がJALパック。8位名鉄観光サービス、10位ANA Xと、入れ替わってますね。

下位企業では農協観光と読売旅行、沖縄ツーリストが2019年度比50%台~30%台と瀕死の状態で、どうなるか注視していくことになりそうです。

2024年5月

JTBグループ

純利益183億1,600万円。決算情報

前年に比べると落ち込んでいますね。まあこれはkntや東武トップツアーズも同様です(日本旅行だけは前年よりも利益が若干上がっていますが)ので、自治体の受託事業が減ってきているということでしょう。

これで2023年度の大手・準大手の決算は出揃いましたが、いよいよ受託事業とリベンジ需要も終わりを告げる2024年度が始まりました。

今年度の決算情報こそが、今後の旅行業界の行く末を占う大きな指標になりそうですので、私もこの一年を注視していきたいと思います。

観光庁発表、3月旅行業者取扱額

上位10社で2019年比で増収トップは東武トップツアーズ。続いてJTB、そしてKNT-CTホールディングス。3月決算の2社(JTB・KNT)はここまで引っ張ってきた自治体の受託事業を一気に精算してるんでしょうね。予想通りの対2019年比で大幅売り上げ増です。

10社以外で気になるのは農協観光と読売旅行が2019年比でずっと売上半減状態が続いている点でしょうかね。農協観光は母体の農協も振るわないみたいなんで、事業縮小で何とか営業続けてる状態みたいですが、このまましぼんでいきそうです。読売旅行は母体の読売グループがまだしっかりしてますから、縮小しつつもここで踏みとどまって中堅旅行会社として読売ジャイアンツの優勝ハワイ旅行なんかのグループの旅行や新聞募集の旅行を何とか続けていくんでしょう。

そして、遂に2023年度(2023年4月~2024年3月)の旅行会社売上高が出ました。

3月ぎりぎりでジャルパックが東武トップツアーズを、ジェイアール東海ツアーズが名鉄観光サービスをかわしてそれぞれ6位と9位に滑り込みましたね。

まあ、企業にとっては売上より利益が重要なんですけど、これはこれで一つの指標ですからね。

2024年度はKNTとジェイアール東海ツアーズが更に売り上げを落としていきそうな感じですが、どうなるでしょうか。

さて、2024年度、残るはJTBの決算ですね。

KNT-CTホールディングス

純利益75億4,000万円。決算情報

日本旅行と東武トップツアーズの中間くらいの額ですね。不正問題が尾を引いて、売り上げをガンガン落として業界4位まで落ち込む予想なんで、純利益の額としては悪くないんですが、問題は2025年3月期がどうなるかです。

次は下旬のJTBの決算情報が気になるところです。

2024年4月

観光庁発表、2月旅行業者取扱額

上位10社の中では東武トップツアーズのみ2019年比100%超えでした。

HISが先月今期の見込みを上方修正していましたが、2019年比の売り上げでは73.2%とかなり悪い数字なんですけど、利益率が大幅にアップしたってことなんでしょうかね~?

JALパックとANA X、JR東海ツアーズはパッケージがダイナミックパッケージに主軸を移しつつある中で、縮小傾向なんで比較対象にならず、KNT-CTホールディングスは不祥事で入札停止処分などで売り上げを大きく落としてますんで、上位10社で比較するなら、JTB・日本旅行・HIS・阪急交通社・東武トップツアーズ・名鉄観光サービスの6社で見るのが分かり易いんですけど、この中ではHISが一番売り上げの回復度合いが低いんですよね。

まあ、2月は旅行業は全体的に閑散期にあたりますので、多少のブレ幅は気にすることも無いんですけどね。

順位には変動が出てきましたね。

HISが3位に返り咲き、KNT-CTは遂に4位に落ち込んできました。ジェイアール東海ツアーズとANA Xも順位が入れ替わっていますが、これは当然の流れです。3月最終で、JALパックが東武トップツアーズに追いついてかわしていくのがほぼ確実なんで、2023年度の旅行業者の売り上げ順位は各社成長より落ち込みの少なさを競っているような感じで幕を閉じようとしていますね。

さて、3月の売上高はかなり注視していかないといけませんので、それが出てくるのを楽しみに待つことにしましょう♪と

2024年3月追記

東武トップツアーズ2023年度末決算情報

東武トップツアーズの12月決算が発表されました。64億4200万円の純利益。これは売り上げが日本旅行の64%なのに対して純利益は77%ですので、前年より半減したとはいえかなりの好決算です。

予想通りの結果でしたね。後は3月決算のJTBとknt-ctホールディングスの決算を待つばかりですが、JTBが一番儲かってるのは間違いないんで、どれくらいか楽しみに待ちたいと思います。

日本旅行2023年度期末決算情報

ようやく日本旅行の12月決算が発表されました。

結果は、83億9300万円の純利益でした。

予想通りの好決算ですね。自治体からの受託事業が好調だった4社の内の1社ですが、年末に青森での談合疑惑が出たため決算に影響したのかも知れませんが、先ずは大きな影響は無かった様です。

まだ東武トップツアーズが決算発表していませんが、日本旅行と大きな差は出ないだろうと思っています。会社規模が日本旅行の半分程度なんで、少なくて40億円~最大80億円の利益かな?とは予想していますが、もう少し多いかも知れませんね。

先日HISが2024年10月期の決算見込みを100億円程度と上方修正しましたが、蕎麦屋や農業など迷走を続けていましたが、ホテル業がインバウンド効果で好調なのが奏功したとの見方もありますし、ようやく今年は一息つきそうです。

2024年2月

観光庁発表、12月旅行業者取扱額

HISと阪急、それにJALパックの回復が顕著ですね~。只、2019年比では東武トップ以外はマイナスがほぼ確実なんで、各社決算を見ないと2023年度の業績ははっきりしなさそうです。

※HISは10月決算で既に赤字確定です。

どうやら業界7位までと郵船とWILLERの9社とそれ以下で業績がはっきり差が出てきているので、今後の旅行業界はこの上位7社がしばらくは固定されてこの業界を牽引していくことになりそうです。

残り4か月でどう順位が変動していくのか、気になるところですね~。

2023年12月

観光庁発表、10月旅行業者取扱額

上位30社の2019年比で100%超えは3社『郵船トラベル』『WILLER』『東武トップツアーズ』(伸び率順)でした。もうすっかり常連の3社ですね。

反対に50%切りは4社、『旅工房』『ANA X』『沖縄ツーリスト』『JR東日本びゅう』(下げ率順)。

『読売旅行』と『農協観光』も、ギリ50%超えなんでかなり厳しい状況が続いています。

沖縄ツーリストは親会社ってあるんでしたっけ?他の会社みたいに有力なグループ企業の支援無しにどうやって営業を続けてるのか不思議ですが、行政の支援があるんでしょうかねぇ?

店舗をたたむ予定のJR東日本びゅうは別にして、その他業績低迷企業はグループ会社がどこまで支援してくれるのか気になるところです。

間もなく今月の目玉、HISの年間決算が出てくるので、出た時点で追記して行こうと思います。

12月15日追記

HISの決算発表が出ました。

純利益は26億1800万円の赤字でした。20億円程度かなと予想してたんで、まあ当たらずも遠からずってとこでした。

経常利益時点では14億4600万円の黒字だったのが好材料ですね。

メインバンクからの支援を得るには再び上昇気流に乗れるかが重要ですので、いよいよ次の期が重要な意味を持ってくることになりますね。都道府県割や自治体のコロナ関連の業務、雇用調整助成金など休業関連の支援金などがほぼ無くなる2024年度は、本業の稼ぐ力が復活するかどうかを見られることになります。

いよいよ本業だけで勝負する中で、優勝劣敗がはっきりしていくことになるでしょうから、ここで一定数の企業が脱落していくことになりそうです。

同業他社でもかなりの退職者が出ている状況の中、本業の稼ぐ力は多くの企業で削り取られていると肌で感じていますので、2024年は大手と言えど楽な一年にはならなさそうです。

※青森県の談合について新たな情報が出てきませんが、この結果によっては存続の危ぶまれる企業もありそうです。

2023年9月

9月29日追記:東武トップツアーズの第2四半期累計概況が出ました。前年とほぼ同額ですので、倍増している日本旅行が今年は東武トップツアーズに並ぶ利益を確保しそうですね。日本旅行の方が企業規模が倍なんで、先ずは面目躍如といったところでしょうか。

2023年7月の旅行業者取扱額が発表されました。

観光庁発表、7月旅行業者取扱額

今回は大手・準大手はあまりぱっとしない売上でした。

その中ではJTBと日本旅行が健闘した方ですね。社員数が減ってるだけに、この売り上げなら一人あたりは悪くないなって感じですね。そういう点では東武トップツアーズが7月は思わしくなかったんですけど、元々個人旅行のカウンターを持ってない団体一本鎗の会社なんで、JTBや日本旅行が2019年の6月と7月で売り上げ殆ど変わらないのに対して、7月の比重が非常に低いんで、ちょっと海外の売り上げが下がっただけで大きく対2019年比落ちちゃうんで、さほど問題では無いんでしょう。

後は、不祥事で大きく業績を落とし始めたknt-CTホールディングス、第3四半期業績発表で56億円強の赤字のHISが、自己資本比率が9.4%と遂に10%を割り込んだことが注目点でしょうか。

この2社は最近JTB始め競合他社の大口顧客を狙って、かなりの安値で奪い取っていったりしてますが、利益が殆ど無い状態で受注する意味は、売り上げを確保する事で将来性を誇示して金融機関やグループ企業の支援を引き出したり、買収してくれる企業が出てくるのを待つ場合に多く見られる手法ですんで、今後の動きを注視していく必要がありそうです。

ま、年内に大型倒産が起こることは無いと以前から旅ねこ予想では何度かお伝えしてますが、来年以降はこんな感じできな臭さが匂ってきましたね。

2023年8月

2023年6月の旅行業者取扱額が発表されました。

観光庁発表、6月旅行業者取扱額

大手・準大手では東武トップツアーズが断トツの業績でした。それ以外ではコロナ禍でHISと並んで最悪状態だった阪急交通社が、ようやく業績回復しつつあるのかなってところでしょうか。

HISとKNT-CTホールディングスはまだ2019年比で70%に届かず苦戦してますね。いずれもグループ会社で不祥事があって企業イメージが良くないので、ある意味この程度で済んでるのは消費者が無頓着故なのかも知れませんが・・。

JR東海ツアーズもかなり回復してる様に見えますが、京都駅でもJR東海の窓口業務を一部肩代わりしてるようなカウンターの流れになってて、東海ツアーズ自体の店舗は閉鎖が目立ってますんで、2019年と同様の業務内容でここまで回復してるのかは不明ですね。

後は、JALパックのインバウンドの伸びが異常なんで、これが継続するようなら今後海外需要が戻ってくればかなり有望な分野になってANA系より売り上げが伸びてく可能性を感じました。

さて、いよいよ旅行業界を取り巻く環境はアウトバウンド(海外旅行)以外は2019年と同様に戻ってきましたので、各社のこの売り上げが今年の決算を占う指標になりそうですね。

2023年7月

2023年5月の旅行業者取扱額が発表されました。

観光庁発表、5月旅行業者取扱額

高速バスのウィラーグループだけが、2019年比で100%越えをマークしました。遂に5月8日の新型コロナ5類引き下げ後、コロナ前の水準に戻りつつありますね。7日までの1週間が2類でしたので、5月の22%が本調子で無かったことを踏まえると、90%超えならコロナ禍前とほぼ同水準といっていいのではないでしょうか。

後、JTBはじめ大手は25%~35%くらい希望退職を募って人を減らしていますので、売り上げが74.8%のJTBは既に実質2019年越えなのかも知れませんね。

日本旅行がほぼ2019年水準、HIS、近ツー、阪急は未だ完全復調とはいかず、東武、JR東海ツアーズは復調済み、名鉄もかなり復調。

海外はまだ回復してませんが、全国旅行支援があってその分は穴埋め出来てるんで、海外比率が高かったJTBとHIS、阪急以外は、次の6月はもう新型コロナを言い訳にすることは難しいでしょう。

近ツーは又しても静岡で逮捕者が出てるんで、会社の存続をかけて信頼を取り戻す必要があるでしょう。HISも未だグループ会社のGo To不正受給のイメージが残っており厳しい環境にありますし、6月の発表あたりで今後の情勢がある程度読めてくるかも知れませんね。

2022年度旅行業者取扱額総計

遂に2022年度の主要旅行業者の取扱額が出ました。

コロナ禍前の2019年度とは変動してますが、2023年度はこれが2019年度同様に戻っていくかというと、そうはいかなさそうです。

先ず海外旅行がまだ完全復活するにはマインドも便数もコロナ禍前には戻ってない点。そして、コロナ禍で縮小した企業が売り上げを元に戻せない一方、うまく業態転換した企業は人員削減していないんでそこらへんで若干の変動が継続しそうです。只、2023年度は倒産・廃業はまだそれほど増えないと予測していますので、2024年度に予測される激震は走らないんじゃないでしょうかね。

2022年度主要旅行業者取扱額総計

2019年度に3位に付けていたHISは6位に後退しました。一方で8位だった東武トップツアーズが4位に。これは前身の東急観光時代以来で、多分私の記憶では29年ぶりくらいのことでしょうか。そして、農協観光が16位、びゅうが21位、読売旅行が17位と後退してますね。

びゅうは別として、農協観光や読売旅行は衰退が激しく、KNTーCTとHISは企業イメージの悪化、阪急は海外需要の戻り次第って事で、やはり先行き不透明な企業が幾つも見受けられますし、JTBや日本旅行も人員削減でどの程度2019年の売り上げに近づけられるか未知数です。東武、名鉄あたりが堅実なんですが、これといった斬新さは感じられないのでコロナ禍収束とともに業績も収束しそうな気がします。

まあ、今のところ東武、日本旅行が12月決算という事で、1月~5月上旬までのコロナ特需の売り上げが2023年決算に好影響を残せるでしょうから、この2社が売上・利益共に落ち込みがそこまで激しくならない2社になると予測しています。後はJTBがやはり自治体に強いので底力を見せて、売り上げは2019年比で落ち込んでも利益は結構出しそうです。

最後に2023年度の各社業績旅ねこ予想

JTB売上・利益共に断トツ1位HIS売上は4位まで戻せるかな。黒字化は・・。
KNT-CT売上低調でもぎり黒字で切り抜けそう阪急5位キープ。利益は見えません・・。
日本旅行絶好調♪目指せ2位の座!東武トップ順位は落とすも今年も好業績。

私の予想はざっと、こんな感じでしょうか。当たるかな~。

2023年6月

2023年3月決算が5月末に出揃いましたので、遅まきながら見ていきましょう。

JTBグループ

299億5800万円の純利益。決算情報

意外や意外。思った以上の好業績でした。海外比率の高いJTBがここまで利益を出せるとは、正直私も思っていませんでした。日本旅行がハワイ支店を閉鎖して形だけハワイに拠点を置いておくほど経費を削減したのに比べて、JTBは経費削減を極限までは行ってなかっただけに意外でしたね。それだけ自治体からの受託業務が儲かったってことでしょう。

海外主体のHISや阪急交通社との差は歴然としましたので、海外では独り勝ちが続きそうですね。

KNT-CTホールディングス

117億9千万円の純利益。決算情報。

自治体の受託業務の過大請求は今期決算にとっては軽微なものなのが分かっていましたので、特に驚きはありませんが、社員の削減比率が一番高かったのと、自治体からの入札停止処分はかなり響きますので、2024年3月決算は一応黒字見込みですが際どい状況でしょう。又、2025年に関しては更に幸先暗く、お先真っ暗な状態ですね。

2024年の見通し

兎にも角にも2023年の決算は全て出揃った訳で、自治体の受託業務もコロナ関連は5月8日を以てほぼ終了しましたので、ここからが旅行業の正念場となります。

借りたお金を返せる当てが無さそうだと判断された時、どれだけの旅行会社が倒産するかは2024年末(2024年度末)の決算次第ですので、この1年は稼げることを示さなければならない重要な1年になる旅行会社が数多くあります。

大倒産時代到来の足音がヒタヒタと聞こえる中、先ずは6月と9月の中間決算がそれぞれ翌々月に出てきますので、それを注視していきたいと思います。

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2023年3月

やっと出てきた。東武トップツアーズの決算が。

遅れに遅れてた東武トップツアーズの12月決算がやっとホームページに出ました。

取扱い1581億1200万円、当期純利益112億7100万円也。

会社規模が2倍の大手日本旅行と比較すると、売り上げが81%であるのに対して、利益は138%と、圧倒的優良企業になりました。

個人旅行向け店舗が東京と埼玉に僅かにあっただけなのがコロナ禍に幸いした上に、法人営業部門がそのまま自治体への営業に振り向けられたのが、個人一辺倒の大手各社との大きな差となりました。

決算発表が遅れに遅れたのは、恐らくパソナが枚方市などでやらかした件が影響して、受注自治体からの報告を求められての勤務実態の洗い出しでの修正などで時間が掛かったからでしょうか。

全国割なんかでも大手が補助対象外の不適切需給分を弁済したりと、何かと準備不足のドタバタ劇のツケが出てますし、悪意が無くても再チェックすれば不備は何かしら見つかるでしょうからね。

3月中旬時点の考察

旅ねこ

2023年1月の各社売上が出たけど・・。

観光庁発表 旅行業者取扱額

2019年比で売上高80%を超えたのは3社だけ・・。

そして、2022年12月決算が出た日本旅行は絶好調♪

取扱い1819億1400万円、81億1千万円もの純利益が出てますね。

もう1社、東武トップツアーズも12月決算なんで、実は両社が出揃ってから記事を書こうと思ってたんですが、未だ東武は発表無し。しかし1月も売上好調なんで経営自体には問題無さそうです。3月に入ってから何かしら修正が必要な事態が出たんでしょうかね。

今月で決算の企業はかなり多いんで、GW明けには各社決算数値が出てくる事でしょう。暫くはそれ待ちでしょうかね~。

2023年2月

ども、2ヶ月ぶりです。12月の各社売上が出ましたね。

観光庁発表 旅行業者取扱額

2019年比で売り上げが100%を超えたのは2社だけでした。

4月から12月までの取扱合計額を見てみましょう。

黄色塗と青塗、赤塗が順位争いが混とんとしてきましたね。3月の決算を経て、業界順位がどうなるか目が離せません。

旅ねことしては、近ツーの学校関連で保護者や先生が嫌がる仕事を肩代わりするビジネスモデルが今後成功するか、この辺が気になるところではありますかね。

そう云えば、年末のボーナスは上記トップ10企業の半数以上が出たようですが、労働組合があるのかも分からない企業もあるんで、その辺はちゃんと出たんでしょうかね?

業に関しては、赤字額と純資産の残額をよく把握しておく必要があるでしょう。

2021年10月時点大手・準大手旅行会社の最新経営状況と見通し

皆さんこんにちは、旅ねこです。

コロナの感染状況が急速に収束して、10月に入ってからは一気に旅行マインドが回復しつつありますね。

現時点で一度主な旅行会社の経営状況について現場で旅行業に携わる私なりの見解を整理してみようと思います。

各企業決算数値等

旅行会社決算期2019年度売上(億円)2019年度決算(億円)2020年度決算(億円)最新決算時純資産(億円)
JTB3月15,77116-1,051475
近畿日本ツ-リスト3月4,59212-284-96 ※1.
日本旅行12月4,24916-127101
HIS10月4,302122-250984
阪急交通社3月3,356-6,400万円-5451
東武トップツアーズ12月1,2252-3037
名鉄観光サービス3月8735,500万円-40
農協観光3月579-16-51-29 ※2.

※1. 400億円を近鉄及び主力銀行より調達し、債務超過は一旦解消。

※2. 農協グループの支援を受け、40億円を借入で資金調達し債務超過は一旦解消。

2019年度決算は全社赤字でしたので、いかにコロナの影響が大きかったかよく分かりますね。

では、上から順にいきましょう。☆☆☆=当面自力で生き抜ける。☆☆=1年半以上は持ちこたえられる。☆=グループの助力を得ており、1年は持ちこたえられる。★=グループ会社の意向次第。尚、数値的な見解は専門家の方が詳しく分析していますので、これは飽くまで私の個人的な見方になりますのでご了承下さい。

JTB ☆☆

好材料:国や自治体に食い込んでいるため、現在は自治体が行っているコロナワクチンの広域接種や飲食店のコロナ対策のチェックを行う認証業務などをかなり受注しており、赤字幅は縮小する見込み。純資産もまだあり、少なくとも1年半は持ちこたえられる体力はある。

不安材料:社員数を25%削減し、給与も大幅カットしたため、元の売り上げには戻せないことは確実。OTAとの戦いには遅れをとっている。海外に強く、海外旅行の解禁が遅れれば業績の回復も思う様に進まないでしょう。

近畿日本ツーリスト ☆

好材料:現在は自治体が行っているコロナワクチンの広域接種や飲食店のコロナ対策のチェックを行う認証業務などをそこそこ受注しており、赤字幅は縮小する見込み。

不安材料:4月から6月までの第一四半期だけで64億円の赤字で、調達資金の1/4を早くも食いつぶす結果に。社員数も30%以上減らしており、元の売り上げには戻せないことは確実。OTAとの戦いには土俵にすら乗れていないので、今後の成長が今のままでは見込めない。又、債務超過を解消したものの、借金は当然返さないといけない利子負担できるほど収益を出すには今の社員数と利益率では難しそう。

日本旅行 ☆☆☆

好材料:現在は自治体が行っているコロナワクチンの広域接種や飲食店のコロナ対策のチェックを行う認証業務などをそこそこ受注しており、赤字幅は縮小する見込み。 純資産もまだあり、2021年6月期の半期決算では赤字だったものの赤字額はマイナス6億円とかなり赤字は縮小している。

不安材料:人員3割、店舗数も大幅削減しており、売り上げは2019年度に戻ることは無い。ネットには弱く、提携相手のじゃらんも海外OTAやヤフートラベル、楽天トラベルに対し劣勢なので伸びしろが見えない。

HIS ☆

好材料:2019年にユニゾホテルにTOBを仕掛けて失敗したことで値が吊り上がった株を逆に高値で売却できたことなどで資産が膨らんでいたことが結果奏功した。純資産がまだかなりあるのが救い。

不安材料:海外旅行が主力事業のため、まだ当分業況の回復が見込めない。又、大手他社と違い営業部門が脆弱で、国や自治体の業務を殆ど受注できていないため、第3四半期(2021年7月時点)でも-332億円の赤字と、他社と比べても赤字幅が突出して大きい。これがまだ当分続くと考えるとJTBの2倍あった純資産も2021年10月決算期ではほぼ同等額まで目減りする可能性がある。

阪急交通社 ☆

好材料:阪急阪神ホールディングスグループで支えてもらっているため、現状大きなリストラ等聞こえてはきていない。

不安材料:新聞での募集型企画旅行が主力事業のため、自治体業務などが大手の中ではHIS同様殆ど受注できていないため、業況の落ち込みは最も激しい。2019年度決算から赤字と、コロナに関わらず業況が厳しい事がうかがえる。元々海外比率が高い。

東武トップツアーズ ☆☆☆

好材料:団体旅行が主力の業態のため、2021年度も新入社員募集を行った数少ない旅行会社で、人員削減による今後の売り上げの落ち込みは無い。主力事業の修学旅行は個人旅行ほどの落ち込みでは無いため、秋に向けて業績の上積みが期待される。国や自治体の委託業務も、団体営業部門が企業から国・自治体へターゲット変更して堅調に受注しているため、好業績のOTAに次いで業績好調で、既に6月の半期決算で黒字転換を果たしている。

不安材料:海外とネット関連の個人旅行部門が弱く、今回のコロナ禍ではそれが怪我の功名となったが、いずれ市況が回復するので、それまでにネット販売網を構築できるかが長期的視点で業績を伸ばしていけるかの分かれ目になる。

名鉄観光サービス ☆又は★

名古屋鉄道の子会社で、総資産しか見当たらず、純資産が見当たらなかったため、業績が完全に把握できず評価が出来ませんでした。

農協観光★

好材料:農協グループに属している事くらいですかね~。

不安材料:3年連続赤字で、コロナ禍で遂に債務超過になって借り入れで一旦は債務超過を解消しましたが、先行きは不安です。農協グループの支援次第でしょう。

その他(JALパック・ANAX、JR東海ツアーズ)?

いずれも親会社次第です。

今後の見通し

市況の回復時期によってどの企業が生き残るか、又再度成長軌道に乗せられるかが変わってきます。第6波が12月に来て緊急事態宣言が再発令されれば個人旅行に強い大手は大打撃ですし、これまでの旅行自粛ムードが3月まで続くといよいよ大手の倒産が現実味を帯びてきます。

海外旅行の解禁が後1年続けば、海外売上比率が高い企業はいよいよしんどくなりますね。

記事を読んでくださった方には、これを参考に各社の旅行券やポイントを持っている場合、来年3月以降に持ち越すかの判断材料にして頂ければと思います♫

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この記事を書いた人

一匹旅で各地を転々とする旅ねこです。
勤めネコですが、仕事を含め国内、海外を問わずグルメや温泉をとことん満喫し、旅の出会いを楽しんでいます。若かりし頃情熱を燃やしたアイスホッケーを今も愛しており、アメリカ・カナダに行った際には必ずNHLを観戦しています。
I am travel cat . I am a cat who loves delicious food and hot springs.
I still love passionate ice hockey when I was young, and I always watch NHL when I go to the United States and Canada.

コメント

コメント一覧 (6件)

  • 業界研究をしており、たどりつきました。
    各社の分析が大変参考になりました。ありがとうございます。

    • お役に立てれば幸いです。製造業や飲食業と違って、旅行業は中小企業が独自性を持つのが難しいため起業は簡単ではありませんが、秘境専門の旅行会社や仏教や特定宗教のルーツを訪ねるツアーなどを専門に扱っている会社もありますので、何か強みを持った会社を目指されると良いのではないかと思います。

  • 旅行関係の業務に携わるシャンパンゴールドと申します。
    非常に興味深く読ませていただきました。
    いわゆる大手(じっと立ってるバカ等)は、コロナバブル。Jではない大手の傘の下でぼちぼち働いているものですが、先日、某M鉄さんと話す機会があり、私が「旅行そのものは、なにひとつ良くなってない」と話すと、M鉄さん「儲かってるんだよね」と。
    まさに、この記事にある通りで、自治体の子会社になってしまっているということです。
    コロナバブルですよ。決して、旅行で儲かっている訳ではないですが。
    ただ、バブルはいずれ弾けるもの。
    補助金ありきで考えていては、いずれオワコン。
    辛坊治郎氏が「旅行会社(多分J社)がピークの売上を誇っている時、結構、高飛車でしたよ。(笑)やっぱり、因果は巡るっていうこともありますんで、あんまり人間偉そうにしてちゃいけないなって思います」と。
    まさに、大手といわれる某じっと立ってるBと接して、業界最大手だからと上から目線で物言いされたこと、思い出します。勿論、すべてではないですが。
    最後は「人」なのかな、と思ったりします。
    これからも、業界考察楽しみにしております。

    • シャンパンゴールドさん、初めまして。
      仰る通り、来年以降は自治体案件は急速にしぼんじゃいますから、今のうちに本業のお客さんをケアしておかないと大変なことになりますね。海外がまだ来年は一気に戻らないんで、海外主体のところは苦しい状況が続きそうですが、やはり公の仕事は大切だなと感じた今回のコロナ禍でもありました。個人・法人偏った一本足打法のところはどこも倒産寸前の憂き目にあってるのを見てますんで、アンテナは高く広角に張っておくのが重要ですね。そして、云われるように最後は「人」ですね、ホント。私の会社も人をお願いする際にどこに声を掛けるかと云えば、最大手さん一辺倒でお願いしても部屋やバス、席を出してくれないところより、やっぱり常日頃お付き合いさせて頂いて助けて頂いてるところの方になりますしね。
      まあ、何とか今年を乗り切って楽しいお仕事が戻ってくることを信じて頑張りましょう♪

  • トラベルスタンダードジャパンで9月に海外旅行考えてますが、決算見ると2020/12 -420.000千円 2021/12 -40.000千円と赤字が続いており、
    どうしようか悩んでます。
    何か情報ご存知でしょうか?

    • さむさん、初めまして。
      お尋ねのトラベルスタンダードジャパンについてですが、残念ながら社名を聞いた覚えがあるくらいでよく存じ上げない企業なんです。
      社名を聞いて覚えがあったのが不思議だったんでググってみましたが、こちらの記事で社名が出てたので知ってたくらいでしょうか。https://www.tjnet.co.jp/2022/02/14/%e6%97%85%e5%b7%a5%e6%88%bf%e3%82%82goto%e4%b8%8d%e6%ad%a3%e5%8f%97%e7%b5%a6%e7%96%91%e3%81%84%e3%80%806%e5%84%84%e5%86%86%e8%a6%8f%e6%a8%a1%e3%81%ae%e8%a6%8b%e9%80%9a%e3%81%97%e3%80%80jhat%e9%96%a2/
      大手や準大手あたりは経営状況が分かる指標やニュース、実際に同業他社との関りの中である程度分かるんですが、こちらの企業に関しては申し訳ありませんが知ってることが殆ど無いんです。
      正直、今は大手から中小までかなりの旅行会社が厳しい経営状況になっているのは間違いありませんので、お金を借りられる企業が生き残るってことくらいしか確実な事は言えない状況です。
      赤字であってもそれまでに蓄えた現預金や不動産があって無借金、別の業界からこの旅行業へ進出していて本業が好調な企業だったりした場合も問題無いんで、一概には言えませんが、企業としての将来性が信用力になるので、安心を求めるのであれば大手か準大手の黒字決算企業を選ばれた方がより安心ではありますが・・。
      あまり良いアドバイスが出来ませんで申し訳ありません。

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