世界4大チェーンホテル解説《マリオット・ヒルトン・IHG・アコー》

皆さんこんにちは、たびねこです♪

本日は世界4大ホテルチェーンについてお話したいと思います。

現在、世界的なホテルチェーンとしては4つのグループがあり、それらは独自のポイントプログラムなどで顧客を囲い込むべく互いにしのぎを削っている状況です。
勿論、その他にもフォーシーズンズ(カナダ)や、シャングリラホテルズ(香港)、マンダリンオリエンタルグループ(香港拠点)などのラグジュアリーホテルグループや、ビジネスホテル主体のOYOグループ(インド)、日本にもオークラホテル&リゾーツや東急ホテル系列など多くのホテルグループが存在しています。では、各ホテルグループのホテルブランド一覧(2019.7.29時点。各ホテルグループHPより)を下欄でご確認下さい。

目次

マリオットインターナショナル

全30ブランドの世界最大のホテルチェーンです。日本でも一番人気のホテルグループですね♪

ヒルトンホテルズ

全18ブランドのホテルグループで、日本でもメジャーなホテルグループです。

IHGホテルズ&リゾーツ

4カテゴリー全16ブランドのイギリス系ホテルグループです。ANAホテルズが提携していることもあり、日本での認知度は高いのですが、国内で最も多いクラウンプラザブランドがどこも古くなってきていて、リニューアルが待たれる状況です。

アコーホテルズ

全43ブランドとブランド数は断トツ1位です。フランス系のホテルグループで、面白いことにオリエント急行もこのホテルグループに属しています。

世界4大ホテルグループ

各ホテルグループ共にかなりのホテルブランドを抱えていることが分かります。分かり易いのはマリオットIHGで、ラグジュアリーが超高級ブランド、プレミアムが高級、セレクトがシティホテルとビジネスホテルの中間を狙うポジション、そして長期滞在向けとなっています。

他の2つのホテルグループははっきりとした区分は上記からは見て取れませんが、おおよそブランドごとにある程度の狙う客層は分けられています。只、これは全てのホテルグループに共通することですが、どのホテルグループも元々は単一のホテルが一からホテルを造ってこの軒数になった訳ではなく、合併や買収を経て今の巨大グループになっているのが現状です。

そのため、グループ内に同じ様な層を狙う複数の同グレード別ブランドが混在しており、国や地域によってどのブランドが元々そこで根を張って伸びてきたかが見て取ることが出来るのです。

最近ではマリオットがスターウッド(シェラトンやウェスティン)を買収して、この様な世界最大のホテルグループへと成長していますし、IHGやアコーも同様です。ヒルトンだけはどちらかというと自社で軒数を増やす方向性が強い様には感じますが、この世界明日の事はわかりません。

ホテルの運営形態

これはあまり一般には認知されていないようですが、ホテルというのは土地建物を所有して自分たちが運営までしている物件ばかりではありません。

特に4大ホテルズは経営リスクを負わない形で、各国の土地建物を所有する企業から運営のみを請け負う、或いはブランドをロイヤルティを支払ってもらってアドバイザーとして経営、運営指導をして、自分達のホテルブランドにふさわしいか年に一度チェックしたりグループからの送客をする事で収入をあげている場合が多くあります。

ちょっとわかりづらいかもしれませんが、コンビニの本部と店舗のオーナーの関係と云えば分かり易いでしょうか。勿論、コンビニよりもはるかに従業員も多く、経営規模が大きいため、ホテルの所有者は名だたる企業や地場の有力企業が多くなっています。

例えば日本のマリオットは森トラストリゾートが大半ですし、パークハイアット東京は東京ガスのグループ会社、日本のホテルブランドであれば、ホテル日航プリンセス京都は京セラグループの所有といった感じです。

ですので当然、あるホテルグループに属していても、そのグループから送客が少なければロイヤルティを支払う価値無しと判断され、別ブランドや独自ブランドに切り替えが行われることになります。例としては、「ノボテル横浜」が「モントレ横浜」に、「日航ホテルお台場」が「ヒルトンお台場」など。

2020年12月26日追記:コロナの影響もあり施設が古かったモントレ横浜は営業終了となっています。

独自ブランドに切り替わる場合はホテルの経営が厳しくロイヤルティを支払えなくなってブランドが取り外される場合もありますし、実際「日航プリンセス京都」は一度「ホテルプリンセス京都」と名を変えて母体が倒産後京セラが買取り、再び日航プリンセスの名前が戻ったという例もあります。

ですので、ホテル名が変わる=経営が変わった場合と、そうではない場合がある点がややこしいですね。

各ホテルチェーンの特徴

マリオット

ラグジュアリー系ホテルを6ブランド展開していることからもわかるように、このカテゴリーを重視しているホテルグループですので、ホテルで優雅に過ごしたい方はマリオットボンヴォイ(Marriott Bonvoy)会員になってポイントを貯めるのが良いでしょう。全体的にお値段高めで、提携クレジットカードを所有してマリオットボンヴォイゴールド会員以上になっていないと割高感があります。プラチナ以上のステータスを持っていると朝食無料(リッツカールトンなど一部除外ホテルあり)などの特典があります。

ヒルトン

ウォルドルフ・アストリアやコンラッドがラグジュアリーカテゴリーになりますが数が少なく、プレミアムカテゴリーのヒルトンがメインになります。見栄を張らずに充実したホテルライフを楽しみたい方に向いたホテルチェーンだと言えます。ヒルトンオナーズVISAカード<現在はアメックスブランドと提携>を発行してゴールド会員になる事で、朝食無料や部屋のアップグレードを狙うのが、カード年会費もマリオットほど高くなくお勧めのホテルチェーンです。

※ヒルトンオナーズVISAカードは2020年12月現在既に発行を終了しており、アメックスとの提携カードが新たに発行されています。

IHG

ヒルトン同様トップカテゴリーのホテルはインターコンチネンタルとリージェントのみとなっていますので、ポイントが貯め易いIHGリワーズクラブに入会して貯まったポイントでお得にホテルをポイント宿泊しましょう。私はANAのプラチナ会員のため、現在はANAプラチナからの※ステータスマッチでIHGのプラチナ会員になっています。会員価格で泊れる上、部屋のアップグレードやポイント付与など、お得感がありこのステータスは重宝しています。

アコー

ラグジュアリーカテゴリーでは小説にもなった「ラッフルズホテル」が有名ですが、日本人にはあまりなじみが薄いホテルブランドが多く、謎に包まれているホテルグループです笑)ヨーロッパ主体に泊まり歩く方にはおなじみのホテルブランドが多数あり、アジア・オセアニア地区のホテルに泊まる場合、プラチナ以上のステータスを持っていると朝食無料になるためお得感のあるホテルグループです。やはりプレミアムカテゴリーがボリュームゾーンですが、私が今までに宿泊したソフィテル(プレミアムカテゴリー)、メルキュール(セレクトカテゴリー)共にデザイン性に優れたホテルが多い様に思います。

2020年12月26日追記:ALL(ACCOR LIVE LIMITLESS)という名称の会員制度に現在は統一されています。

まとめ

ここまでお伝えしてきましたように、各ホテルグループは合併と買収により肥大化してきたため、グループの統一感、或いはグループ内での棲み分けもかなりあいまいな状況になっています。

各ホテルグループの特徴を挙げますと、マリオット&ヒルトンはアメリカ系の近代的な設備のホテルが多くなっていますし、IHGもイギリス系のため同様で、アコーはフランス系が如実に表れているホテルが多く、グループ内のフェアモントはカナダのホテルですが、外観からクラシカルな雰囲気を醸し出していてヨーロッパの古城ホテルの雰囲気が味わえる、私のお気に入りホテルの一つです。

各ホテルグループ共に多くのホテルブランドを抱えており、多様な客層の要望に応えることを可能にしている4大ホテルグループですが、最も客室数が多い、いわゆるボリュームゾーンであるプレミアムクラスに限定して考えた際には、アメリカ・イギリス系チェーンは非常に似た設備や雰囲気のホテルになっており、アコーだけがフランスの特徴を持った少し違った雰囲気になっている場合が多くなります。アメリカンスタイルとヨーロピアンスタイルのどちらのスタイルを好むかは個人の趣向でしょうか。

私は海外へ行った際には、出来るだけそこでしか食べられないもの、そこでしか泊まれないホテル、そこならではの雰囲気や文化が感じられるものを求めますので、現在IHGのプラチナステータスをANAのプラチナからのステータスマッチで1年間貰っていますが、それにそこまでとらわれずにいつもホテル選びをしています。中規模の街であれば特徴のあるホテルが無い場合もありますので、そんな時にはIHGプラチナステータスを生かして部屋のアップグレードを貰ったり、といった使い方でしょうか。

最近は航空会社の上級会員は勿論、ホテルもSPGアメックス(マリオットボンヴォイカードが2022年誕生)やヒルトンオナーズカードなどを所有すると自動的に上級会員になれてアップグレードや朝食無料(ヒルトンのみ)サービスなどの特典が付いてきますので、それを目当てにいつも同じグループのホテルばかり選択してしまうことになってしまいますので、自分の旅の目的は何か?(高級ホテルで多くのサービスを受けたいのか、飛行機マニアでいろいろな機材やシートを楽しみたいのか。或いは鉄道の旅が好きで列車を楽しみたいのか、グルメを求めているのか、そして世界遺産の様なそこでしか経験できない何か求めて旅するのか・・。)その自分の旅の目的を忘れ去ってしまうことのない範囲でホテルライフを楽しんでいければいいかな、というのがMy LifeとMy Travel 共通の目的です。

ステータスマッチとは、航空会社やホテルの上級会員になっていると、他のホテルやl航空会社の上級会員にお試しでなれてしまう制度です。ANAとIHGは元々提携しているため、毎年ではありませんが年によってステータスマッチが可能になります。短い申請期間の場合が多いので、タイミングを逃さずに申請する事で、1年間IHGのステータスが付与されます。とってもお得な制度ですので、ANAのプラチナやダイヤモンドになった人はそのお知らせがあれば見逃さずにステータスマッチ申請しましょう♪

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この記事を書いた人

一匹旅で各地を転々とする旅ねこです。
勤めネコですが、仕事を含め国内、海外を問わずグルメや温泉をとことん満喫し、旅の出会いを楽しんでいます。若かりし頃情熱を燃やしたアイスホッケーを今も愛しており、アメリカ・カナダに行った際には必ずNHLを観戦しています。
I am travel cat . I am a cat who loves delicious food and hot springs.
I still love passionate ice hockey when I was young, and I always watch NHL when I go to the United States and Canada.

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